紛争の内容

依頼者はメーカーで勤務しており、度重なるパワハラなどを理由に会社を辞めたいと思っていました。しかし、仕事上のミスを理由に損害賠償をちらつかせられて身動きが取れず、弁護士に相談するに至りました。

交渉・調停・訴訟等の経過

まずは損害賠償が認められるのか、どの範囲になるのか、整理していきました。その上で会社におけるパワハラ容認などの会社側の落ち度も整理していきました。

それらを踏まえ、様々なシミュレーションをしてから、引継ぎ内容を詳細に記して退職の意思表示を行いました。

本事例の結末

意外にも会社からは損害を賠償することを求められずに、無事退職することができました。

本事例に学ぶこと

昨今、退職代行を請け負う一般企業が出てきて久しくなっています。そのような会社は、弁護士法の規制によってただの伝書鳩としての役目しか果たすことができず、いざ問題が生じたときの対処法を用意することができません。

本件は場合によっては訴訟を提起されるリスクもありました。２歩先３歩先を見据えての退職代行業務を行うことで、依頼者の方に安心した退職を行ってもらうことができた事例となりました。

弁護士　平栗 丈嗣