紛争の内容
依頼者はトラックドライバーでしたが、勤務期間中1円も残業代が払われることがありませんでした。その上、パワハラを受け続け耐えかねて退職したタイミングで、会社に対して残業代請求をすることを決意しました。
交渉・調停・訴訟等の経過
会社に対してタコグラフチャート紙や運転日報の開示を求めましたが、中途半端な開示しかしてきませんでした。
もっとも依頼者の方は先回りをして証拠保全をしていただいていたため、訴訟で戦えるだけの証拠を準備することができました。
訴訟提起後は数年単位にわたり苦戦を強いられました。ただし、長い期間の中で会社側が反論をする中で、ボロが出てきました。その結果、言い逃れができない点を確保することができました。
会社側に不利な点をまとめ、確実な支払いをさせるために和解をすることを試みました。
本事例の結末
最終的にほぼ満額の600万円の残業代を支払わせることができました。
本事例に学ぶこと
裁判手続が長くなると、当事者の負担が大きくなります。他方で、主張を重ねる中で隙ができることがあります。
本件はそのような隙を逃さず、うまく解決をすることができた事例となりました。
弁護士 平栗 丈嗣







